高度なトラッキング設定の使用方法を教えてください

高度なトラッキング設定の使用方法を教えてください

高度なトラッキング設定を使用すると、顔のトラッカーのより細かなチューニングが可能です。高度なトラッキング設定には2つのカテゴリーがあります。1つ目は「オーバーライド」で、2つ目は「トラッカー入力」です。オーバーライド設定を使用すると、定義した手順のルールでアバターのアニメーションが実行され、トラッカー入力は無視されます。トラッカー入力設定では、ウェブカメラトラッカーがトラッカー入力を判断する方法を細かくチューニングできます。それぞれのカテゴリーについての詳細を以下に説明します。 

  1. オーバーライド

トラッカー入力をオーバーライドし、アバターの動きをルールで定義します。

        瞬きのトラッキングを有効にする - これをオンにすると、あなたやアバターが瞬きした際に、トラッカーが処理にビジュアル入力を使用します。

 

        自動瞬きを有効にする - これをオンにすると、アバターはビジュアルトラッカー入力に依存せずに、設定した頻度で瞬きします自動瞬きをオンにすると、アバターの瞬きの頻度を設定できます。 

a. プロのヒント:太いフレームや反射の多いレンズの眼鏡を着用している場合に、自動瞬き機能が便利です。

        カメラ目線を有効にする - アバターでオンにすると、アバターは常にカメラ目線になります。スライダーを使用して、アバターとカメラの目線が合う範囲を制限、または拡張できます。

        頭のカメラ目線を有効にする - オンにすると、ユーザーの頭と体の角度に関わらず、アバターは常にカメラに対して正面を向きます

a. プロのヒント:このトラッキングオーバーライドオプションは、複数のモニターを使用して配信中に、アバターの頭が細かく揺れ、何度も引っ掛かる場合に便利です。 

        寄り目を有効にする - オンにすると、ユーザーが寄り目をすれば、アバターも寄り目をします。あえて寄り目にしたい場合以外は、顔のトラッカーが誤って寄り目を検知しないよう、このオーバーライドをオフにしておくことをおすすめします。

        瞳孔の挙動を有効にする - オンにすると、アバターの瞳孔の挙動をコントロールできるようになります。目は継続的に動き、神経性眼球運動と呼ばれます。頻度を増やすと眼球運動の頻度が増え、アバターがより緊張しているように見えます。頻度を減らすと、アバターはリラックスしているように見えるようになります。瞳孔の挙動が無いと、アバターの目は人形のガラスの目のように見えてしまいます。

  1. トラッカー入力

 

各トラッカー入力には4つのコントロールがセットになっており、同じように機能します。これらのコントロールは、目、眉毛、顎と頬、口と舌、鼻、頭、体に使用できます。4つそれぞれのコントロールの詳細は下記です:

        グローバル・シンメトリー:このオプションが有効になっていると、常に左右対称の設定となり、片方の眉毛を上げたり歪んだ笑顔を作ったりするなど、左右非対称な表情ができなくなります。

        範囲と強さのスライダー:スライダーの紫色のマーカーは、入力された動きを示します。スライダーの左端は表情の最小の動きに、右端は表情の最大の動きに対応しています。

例えば、眉毛の入力を見ながら、自分の眉毛を小刻みに動かすと、紫色の線が動いてるのを確認できるはずです。

眉毛の外側を上げる設定で、スライダーを上に向かって移動させることで、トラッカーが判断する上方向の入力の範囲が広がります。眉毛を上げた時に、マーカーがスライダーに設定された範囲超えて上の矢印に近づくと、ユーザーの眉毛が上がっても、アバターの眉毛はそれ以上上がりません。

通常、紫色のマーカーが灰色のスライダー範囲に収まるように調整することをおすすめします。ユーザーの動きをアバターで増幅して適用したい場合、灰色の範囲を狭く設定してください。

        運動のスムージング:運動のスムージングでは、アバターの表情や運動の変化をどれほど素早く行うかを設定します。スムーズな動きと、反応の速さはトレードオフの関係にあることを忘れないでください。設定でスムーズを犠牲にした場合(スライダーが下矢印に近い)、アバターは素早く反応します。この場合、アバターの動きがカクつく場合があります。

 

        高強度のスムージング:高強度のスムージングは、素早いうなずきや頭の回転など、素早く大きな動きに適用されます。理想的には、高強度のスムージングを運動のスムージングよりも小さく設定することにより、素早い動きをアバターに反映させつつ、通常の動きはスムーズになるように設定できます。   

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1.範囲と強さでは、アバターの頭の位置(上下)を定義します。灰色の範囲の左側を右方向に移動させることで、アバターの頭を上に向けることができます。灰色の範囲の右側を左方向に移動させることで、アバターの頭を下に向けることができます。

 2.頭のヨー運動では、アバターの頭の位置(左右)を定義します。灰色の範囲の右側を左方向に移動させることで、アバターの頭を左に向けることができます。灰色の範囲の左側を右方向に移動させることで、アバターの頭を右に向けることができます。 

3.頭のロール運動では、アバターの頭の傾き(左右)を定義します。灰色の範囲の左側を右方向に移動させることで、アバターの頭を右に傾けることができます。灰色の範囲の右側を左方向に移動させることで、アバターの頭を左に傾けることができます。

 

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1.体のピッチ運動 - このスライダーでアバターの体の位置を設定します。範囲を左に動かすことで、アバターの体を前方向に傾けることができます。範囲を右に動かすことで、アバターの体を後方向に傾けることができます。

 

2.体のヨー運動 - このスライダーでアバターの体を左右に回転します。範囲の右側を左方向に移動させることでアバターの体を左に回転させ、範囲の左側を右方向に移動させることでアバターの体を右に回転させることができます。

3.体のロール運動 - このスライダーでアバターの体を左右に傾けます。


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