Live2Dモデルの要件とファイル構造

Animazeで変換作業を行うには、お使いのLive2Dモデルがバージョン3.0以上のLive2D Cubism Editorで作成されている必要があります。Cubism 3.0は2017年の春にリリースされているため、その時期以降に作成されたLive2Dモデルはこの要件を満たしていると思われます。 

Live2D Cubism 3.0よりも前のバージョンで作成されたモデルを使用する場合、バージョン3.0以降のLive2D Cubism EditorでモデルのLive2Dソースファイルを読み込み、Live2Dランタイムファイルを再度エクスポートしてください。 

Live2DのキャラクターがAnimazeのアバターのように適切に動作させるためには、以下のモーションパラメーターの命名規則を更新する必要があります。

運動パラメーターの一覧

以下の表では、Animazeのデフォルトアニメーション規格で使用するために変更する必要のある、FaceRig上の運動パラメーターの命名規則を示します。モデルにFaceRigの列に含まれる運動パラメーター命名規則が含まれている場合、対応するAnimaze用のパラメーターの命名規則に変更する必要があります。 

Live2Dパラメーターに関して、Animazeは以下の2つのアニメーション規格をサポートしています:

  • デフォルトは最も広く普及し、事実上全てのVチューバ―のプラットフォームで動作するものです。

  • Live2Dアバターの表現力を向上させることとキートラッキング入力のマッピングを目的とした拡張パラメーターセットは、3Dアバターにのみ対応しています。

拡張パラメーターセットのアニメーション規格の使用に興味がある場合、.avatar技術説明書 > Live2Dチャプター > 拡張パラメーターセット のルールに従ってください。

 

FaceRig

Animaze



頭の動き

PARAM_ANGLE_X

ParamAngleX: 右から左にひねる動き。

PARAM_ANGLE_Y

ParamAngleY: 下から上への動き。

PARAM_ANGLE_Z

ParamAngleZ: 右から左に傾く動き。



体の動き

PARAM_BODY_ANGLE_X

ParamBodyAngleX: 右から左にひねる動き。

PARAM_BODY_ANGLE_Y

ParamBodyAngleY: 下から上への動き。

PARAM_BODY_ANGLE_Z

ParamBodyAngleZ: 右から左に傾く動き。

PARAM_BREATH

ParamBreath: 息遣いの動き。








目の動き

PARAM_EYE_BALL_X

ParamEyeBallX: 右から左への動き。

PARAM_EYE_BALL_Y

ParamEyeBallY: 下から上への動き。

PARAM_EYE_L_OPEN

ParamEyeLOpen: 閉じた左目を開く動き。この入力のデフォルトの値は、目を完全に開けた状態として使用されます。最大値にすると目を大きく開く動きがリマッピングされ、最小値にすると通常の目を閉じる動きになります。

PARAM_EYE_R_OPEN

ParamEyeROpen: 閉じた右目を開く動き。この入力のデフォルトの値は、目を完全に開けた状態として使用されます。最大値にすると目を大きく開く動きがリマッピングされ、最小値にすると通常の目を閉じる動きになります。

PARAM_EYE_FORM

ParamEyeBallForm: 顔をしかめる表情を補完するために目の輪郭を曲げる動き。





眉毛の動き

PARAM_BROW_L_Y

ParamBrowLY: 左の眉毛の下から上への動き。

PARAM_BROW_R_Y

ParamBrowRX: 右の眉毛の下から上への動き。

PARAM_BROW_L_ANGLE

ParamBrowLAngle: 左の眉毛を傾ける動き。

PARAM_BROW_L_DEFORM

ParamBrowLForm: 左の眉毛の形を変える動き。

PARAM_BROW_R_ANGLE

ParamBrowRAngle: 右の眉毛を傾ける動き。

PARAM_BROW_R_DEFORM

ParamBrowRForm: 右の眉毛の形を変える動き。



口の動き

PARAM_MOUTH_OPEN_Y

ParamMouthOpenY: 閉じた口を開ける動き。

PARAM_MOUTH_FORM

ParamMouthForm: 悲しい顔から笑顔への動き。

PARAM_MOUTH_SIZE

ParamMouthSize: 唇をすぼめる運動

Animazeのリターゲティングシステムは、パラメーターがどんな値にもなるよう、Live2Dパラメーター適用前に全ての値(0から1)を標準化します。E.G. ParamMouthOpenYは、デフォルトは0で-10から10までを定義するため、Animazeが半笑い-の-0.75と設定した場合、ParamMouthOpenYのパラメーターに5を加えます。

ただし、Live2Dのパラメーターには以下の範囲を推奨しています:

アイテム

最小値

デフォルト値

最大値

ParamEyeLOpen

ParamEyeROpen

0

0.75

1

ParamEyeBallX ParamEyeBallY

-1

0

1

ParamBrowLY 

-1

0

1

ParamBrowLX

-1

0

1

ParamBrowLAngle ParamBrowRAngle

0

0.5

1

(*)ParamBrowLForm

(*)ParamBrowRForm

0.2

0.5

0.8

ParamMouthForm

-1

0.5

1

ParamMouthOpenY

0

0

1

(*)ParamMouthSize

-1

0

1

Set your avatar's parameters properly

Set your avatar's parameters properly

Set your avatar's parameters properly

(*)ParamMouthSizeは非標準のLive2Dパラメーターで、唇をすぼめる動き用にAnimazeでオプション的に使用されます。 

口のデフォルトサイズはパラメーターの範囲の真ん中で、最小値に近づけることで口を縮め、最大値に近づけることで口を大きくします。 

Animazeは間隔の前半半分(最少から真ん中まで)のみを使用します。間隔の具体的な値は、0が口のデフォルトサイズで-1から1と推奨されていますが、強制ではありません。

(*)表内のParamBrowLFormParamBrowRFormの値は、現在のトラッキングシステムで眉毛を意識的に変形させます。

Set your avatar's parameters properly

また、ここここから標準Cubismパラメーターを確認することができます。


過去のパラメーターをAnimazeが使用しているパラメーターに変更する方法の詳細は下記です:

例えば、使用中のLive2DキャラクターがPARAM_ANGLE_Xの運動パラメーターを使用する場合、そのパラメーター名を「ParamAngleX」へ変更し、Animazeとの互換性があることを確認する必要があります。この変換はCubism Editorで行うことが可能です: 

  • 「モデリング」メニューで「モデルIDの変換」を選択します

Live2D parameters setting


  • 変換ファイルを示すポップアップウィンドウが表示されます。「フォーマット」で「3.0以降」を選択し、「OK」をクリックします。


  • ランタイム用にファイルをエクスポートします:

Live2D avatar parameters setting

Set your Live2D avatar's parameters properly

2Dアバターに待機アニメーションを作るには、アバターがジェネリックな位置(たいていは呼吸のアニメーション)にある選択済みパラメーターを動かして、ループ可能なを作成する必要があります。最初と最後のアニメーションのフレームは必ず同一である必要があります。 

Live2DモデルをAnimazeにインポートするには、モデルのLive2Dランタイムファイルが必要です。必要なファイルが、標準のフォルダー階層に整理されている必要があります。

 さらに、model3.jsonファイルと.moc3ファイルのファイル名は同一である必要があります(例: myavatar.moc3とmyavatar.model3.json)。それぞれのファイル名が異なっている場合、Animazeでモデルの一連のファイルをインポートできないことがあります。


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